VTuberの海外事情。人気キャラクターや各国のからの反応とは

日本では人気VTuber「キズナアイ」のような美少女キャラクターが有名ですが、海外のVTuberはどうでしょうか。欧米やアジア圏など、海外でもそれぞれのお国柄や個性を発揮しているVTuberが活躍しています。ここでは海外のVTuberのキャラクターや、日本のVTuberに対する反応をご紹介します。

海外のVTuber

日本では、バーチャルキャラクターがタレントやインフルエンサーとしてビジネスで起用され、VTuber事業として確立されてきています。一見国内の需要が大きいようにも見えますが、海外にもVTuberは存在します。台湾アメリカなど、各国のVTuberを見ていきましょう。

台湾・フニ―

https://youtu.be/GLmg02Y96eg
台湾で認知度が高いVTuberはフニー(hoonie)です。金髪のゲーム好きの女の子の3Dキャラクターで、ゲーム動画の配信歌を歌う日本のアニメーション監督などの有名人にインタビューするなどの活動をしています。

また、台湾観光で使える言葉について説明する動画もあり、日本語の字幕つきの動画や、日本語の歌で一人紅白歌合戦をするなど、日本向けのコンテンツも充実しています。

アメリカ・Ryan × Combo Panda

https://youtu.be/3E-Sr-DzpyQ
アメリカにおけるVTuberのコンテンツの代表は、Ryan × Combo Pandaです。
もともとはRyanくんという4歳の幼児が子供のオモチャを遊びながらレビューする動画コンテンツでしたが、チャンネル登録者数1300万人以上という爆発的な人気を獲得した後、VTuberとコラボレーションするようなスタイルを取り入れるようになりました。

インドネシア・Maya Putri

https://youtu.be/TE5nBQzufZg
インドネシアのVRコンテンツ制作企業が作成したVTuberがMaya Putri(マヤ・プトゥリ)です。
インドネシアの伝統的な織物であるバティックをモチーフとした衣装が特徴のキャラクターで、インドネシアや日本の有名曲をカバーする歌ってみた系の配信がメインです。

インドネシアは国民が歌を歌ったり聞いたりすることを好む歌の文化があり、インドネシアの良い歌や文化を発信したいという思いが込められています。運営側の今後の構想としては、インドネシアの観光地や特産品を発信することを視野に入れているとのことです。
 

タイ・TheQuillmon

日本のVTuberで海外でも人気のYUA

にインスパイアされて作成された、タイ発のVTuber・TheQuillmonです。チャンネル登録者数は約38万人という人気を誇ります。

ゲームの紹介と実況が得意で、ハイテンションでのマシンガントークに独特の魅力があります。

日本のVTuberと違うところ

日本以外の世界各国に普及しているVTuberですが、国によってそれぞれの個性が発揮されています。

インドネシアやタイなどのアジア圏においては、日本の美少女キャラクターの影響を受けたキャラクターデザインが人気を獲得しています。配信するコンテンツも日本の歌を歌ってみたなど、日本人受けする内容のものが多くなっています。

欧米では現地のアニメやコミックスなどの影響から、カートゥーンアメコミ風のリアル志向のキャラクターが少なくありません。日本風のデザインのキャラクターも存在しますが、それぞれのお国柄を反映した個性も光っています。

ちなみに声は、海外は配信者(中の人)の声そのままの場合が多く、日本はビジュアルだけではなくボイスチェンジするVTuberが多いです。

海外から見た日本のVTuber

日本のVTuberに対しては海外からも反応や関心が寄せられています。

イギリスの国営放送のBBCでは、ゲームやアニメへの出演、ライブ配信、バーチャルコンサート、イベント出演、芸能人との共演、企業によるVTuberに対する積極的な投資など、活性化する日本のVTuberコンテンツに注目し考察しています。

考察の中では、生身の人間を起用するよりも手間のかかる仮想キャラクターを導入することについて、必要性やメリットなどが論じられています。
BBCが提示したメリットとしては、VTuberが活躍できるフィールドの多様性とスケールの大きさが挙げられています。一方で、昔からマンガ、アニメ、ゲームを楽しむ文化や、ファンがアイドルを応援する文化匿名性(「2ちゃんねる」)を他国より好んでいることなど、日本独自のお国柄もあるのでは、という反応があるようです。

まとめ

VTuberの人気は日本国内にとどまらず、海外にも広がっています。日本発の美少女キャラクターをモチーフとするだけでなく、それぞれのお国柄や文化を反映した海外発のVTuberも多数存在します。

日本のVTuberの人気や他メディアとのコラボレーション能力は海外でも注目されています。まだまだ歴史の浅いコンテンツですが、海外のVTuber市場についても、今後日本のVTuberが牽引していくのかもしれません。

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