YouTuber必見!「ASMR系」動画のメリットと注意点

日々多くのYouTuberが活動し大量の動画が投稿されているYouTubeですが、その中にあって密かに人気を集めているジャンルがあります。それが、ASMR系動画です。あまりなじみのない「ASMR」とは何なのか、また、これをもとにしたコンテンツとはどのようなものなのでしょうか。今回はその「ASMR」系動画の内容、ユーザー層、制作にあたってのメリットなどについて説明します。

ASMR系ってどういうコンテンツ?

それではそもそも、「ASMR」とはなんなのでしょうか。これは海外のYouTuberが作った造語であるといわれており、英語の「Autonomous(自主的な、自立的な) Sensory(感覚) Meridian(高ぶり、絶頂) Response(応答、反応)」の略語とされています。いまいち日本語にし難いものですが、人間の感覚に対して働きかけるコンテンツを指すことはイメージしていただけるかと思います。

「ASMR」系動画の代表例には、「Sand Tagious」というチャンネルがあります。これは、砂でできた粘土をこねたり切り取ったりする動画と音声を配信しているチャンネルです。好きな人であればずっと見ていられる類の動画であり、ぼんやりの眺めることで癒しに似た効果を得ることができ、リラックスできます。
この例から分かるとおり「ASMR」系動画とは、人によって好みは異なりますが、何となく落ち着く映像や音声を視覚的・聴覚的に配信する動画であると言えます。

※参考:「Sand Tagious」チャンネルはコチラから遷移できます。

ASMR系コンテンツの対象となりやすいユーザー層

「ASMR」系動画は人を選ぶジャンルであると言えます。海岸に波が打ち寄せる音や、他人の咀嚼音を聞いて心が落ち着く人がいます。また、スライムのような感触の物体を触ることで、快感を得たり落ち着きを感じたりする人もいるのです。そのため、「ASMR」系動画はどのようなユーザーが視聴者になるか分析しにくい部分があります。ただ、年齢層については、20代以上が多いと言われており、普段は仕事などをしている社会人が視聴していると考えられます。

ASMR系の特徴


「ASMR」系動画の特徴点は感覚に訴えかける動画という特徴があり、視覚・聴覚に働きかけるような動画の制作が可能です。例えば、「ASMR」系動画の中には、生活音や組み合わさった歯車が回転する様子をひたすら流し続ける動画もあります。誰かが見ていて一種の癒しを感じるものであれば、視覚情報、聴覚情報を問わず「ASMR」と呼称されています。

また、一言に「ASMR」系とまとめられていても、自分の好みの動画があれば反対に好みでない動画もあるなど、一つのジャンルの中ではっきりと好き嫌いが分かれることも特徴点として挙げられます。例えば、聴覚情報に訴えかける動画であったとしても、波が打ち寄せる音に癒しを感じる人もいれば、それに恐怖感を感じる人もいます。分かりやすい例では、生物の咀嚼音などははっきりと好き嫌いが分かれる「ASMR」系動画であると言えます。

メリット

「ASMR」系動画を作成するメリットとして、再生時間が稼げるというものがあります。「ASMR」系動画はぼんやりと動画を眺めたり、再生しっぱなしにしたりしてバックミュージックの一種として視聴する人が多いため、自分の好みにあった動画であれば最初から最後まで視聴する場合が多いと言えます。
Youtubeは投稿された動画に対して、再生回数と再生時間の2つの尺度で評価を行っており、この意味で「ASMR」系動画は有利であると言えるでしょう。

注意点

反対に注意点もあります。「ASMR」系動画は好き嫌いがはっきり分かれるため、誰かにはまる動画を制作できなければ再生回数は非常に低調なものになります。また、映像だけの動画や音声だけの動画であるため、録音の際に雑音が入らないようある程度性能の良いマイクが必要であるなど資機材に対する設備投資が必要な点も注意点として挙げられます。

「ASMR」系は強い固定ファンを作ることが可能

「ASMR」系動画はジャンルとしてはそれほどメジャーなものではありませんが、それだけに根強いファンが存在します。例えば、「ASMR」系チャンネルの一つである「ASMR sounds of Japan」は、チャンネル登録者数が147,000人にも上るほか、女性のささやき声が流れる「高倉むきASMR」には94,600人の登録者がいます。
強い固定ファンを獲得できる可能性の高い「ASMR」系動画。センスが問われる一方、チャレンジする価値のあるジャンルであると言えるでしょう。

おすすめの記事