YouTube上では多くのyoutuberが多種多様なコンテンツをアップロードしています。その一つが「やってみた系」と称される動画です。この「やってみた系」動画は、初心者からプロまでたくさんの人が投稿しており、非常にポピュラーなジャンルであると言えます。
この「やってみた系」動画を新たに作成する際のメリットや注意点はどのようなものでしょうか。今回は、この「やってみた系」動画のメリットや注意点についてご紹介します。
記事の目次
やってみた系ってどういうコンテンツ?
まず「やってみた系」動画とはどのようなコンテンツでしょうか。具体例としてボンボン学園さんの「【対決】廃病院貸し切ってゾンビ鬼ごっこやってみた!【ボンボン学園】」を紹介します。
この動画は、題材の通り廃病院を貸し切って、登場人物が逃げる人とゾンビ役に別れて鬼ごっこをするという内容です。
鬼ごっこ自体は誰もが幼少期にしたことがあると思いますが、廃病院を貸し切って行うことでホラー要素が加わり、目新しさを感じさせることが出来ます。
やってみた系コンテンツの対象となりやすいユーザー層
では、この「やってみた系」動画はどのような層が視聴するのでしょうか。
まずYouTubeユーザーの全体的な傾向を説明します。総務省が2018年7月に行った調査によると、YouTube利用者は、年齢別では10代、20代が最も多く、次いで30代、40代と続いています。また、視聴者のほとんどが携帯電話(恐らくスマートフォン)を利用して動画を視聴しています。
このことから、「やってみた系」動画についても、10代、20代の比較的若い男女が閲覧していると推測できます。
「やってみた系」動画とは、その名の通りポピュラーな楽曲を「演奏してみたり」、ダンスを「踊ってみたり」、実験を「行ってみたり」する動画群を指します。何らかのことを「やってみた」動画ですので、その内容は千差万別であると言えます。有名youtuberの中でははじめしゃちょーがやってみた系動画で有名ですが、はじめしゃちょーの場合はその容姿も相まって女子高校生に人気であると言われており、ここから「やってみた系」動画は、動画内容やyoutuber自身のキャラクター(容姿なども含む)で視聴者層が多少上下すると言えます。
やってみた系コンテンツの特徴
では、「やってみた系」動画自体の特徴はどのようなものでしょうか。まず視聴数から説明すると、「やってみた系」動画はその他のジャンルと比較して、圧倒的に再生回数が多いジャンルであると言えます。反対に1動画あたりの再生時間はその他のジャンルとは有意な差がありません。
メリット
このような特徴があるため、「やってみた系」動画のメリットは誰もが参入しやすい点であると言えます。自身の得意なジャンルを生かした動画を作成することができるほか、企画力勝負として面白い台本を考えて参入することも可能です。そのほか、容姿に優れている人や歌唱力に優れている人は、youtuber自身のキャラを売ることができるため、企画力がなくとも参入できると言えます。
注意点
一方で注意点も多く存在します。
まず、他ジャンルと比較して再生回数が多いにも係わらず、1動画あたりの再生時間が少ないということは、「多量の動画が投稿されている一方、人気youtuberの動画が主に視聴されているジャンル」であると言い換えることができます。参入障壁は低いもののその分ライバルが多いジャンルであると言えるでしょう。
「やってみた系」は他のyoutuberとの差別化が重要
いかがだったでしょうか。これまで見てきたように「やってみた系」動画は誰でも参入できるからこそ、他のyoutuberとの差別化が重要となります。差別化の軸となるのは、企画力、youtuber自身のキャラなど数多くありますが、どの軸を押し出すかは、結局のところ自分がどのような人に動画を見て欲しいか、言い換えればどのような人が顧客となるかに尽きます。
これからyoutuberを目指す方もさらにファンを獲得したいyoutuberも、自分が作成した動画の先にある視聴者を意識しながら、魅力的な「やってみた系」動画を作成してください。