「レクチャー系」と呼ばれるYouTube動画をご存知でしょうか。また、レクチャー系コンテンツにはどのようなメリットや注意点があるのか、興味がある人は多いかもしれません。
インターネットの普及以前は、知識の習得には習い事や読書などに長い時間と労力をかける必要がありました。現代ではYouTubeで動画を視聴するだけで学習することも可能になり、コストをかけずにさまざまなことを学べます。
今回ご紹介するのは、知識やテクニックを動画で分かりやすく解説するレクチャー系動画です。レクチャー系動画の概要やメリット、注意点などについて詳しく解説します。
記事の目次
レクチャー系ってどういうコンテンツ?
レクチャー系がどのようなコンテンツを指すのかを説明する上で、このジャンルの代表格である卓球YouTuberと呼ばれる「ぐっちぃ」さんをご紹介します。
「ぐっちぃ」さんは卓球専門店に勤務しており、「世界中の困っている人々を卓球だらけに」をモットーに、卓球のテクニックを紹介する動画を毎日配信しています。そのチャンネル登録数は約10万人、動画総再生回数はなんと1億回以上です。
「ぐっちぃ」さんのように特定の技能・テクニック・知識を動画で分かりやすく説明して、スキルの習得を容易にする動画がレクチャー系に分類されます。
※参考:ぐっちぃさんが出演されている「【卓球動画】WRM-TV [TableTennis]」チャンネルはコチラから遷移できます。
レクチャー系コンテンツの対象となりやすいユーザー層
レクチャー系コンテンツのターゲット層を1つに絞り込むのは難しいです。
例えば、先ほど挙げた卓球テクニックを紹介する「ぐっちぃ」さんの場合、動画のユーザー層は現役で卓球を練習している人、卓球に興味がある人、過去に卓球をしていた人などが該当するでしょう。
別の例では、原始的な環境の中で冶金(やきん)技術や打製石器の作り方をレクチャーするチャンネル「Primitive Technology」なら、原始生活に憧れを抱く人やサバイバル・キャンプなどに関心がある人が当てはまります。
レクチャー系コンテンツの特徴
レクチャー系コンテンツの特徴は、YouTuber自身がその分野に対して造詣が深い点です。人前でスムーズに説明できるジャンルでなければ、レクチャー動画として成立させることは難しいでしょう。
プロ並みの深い知識を持つ必要はありませんが、自身のテクニックを視聴者に分かりやすくかみ砕いて説明するには、その物事を基礎からしっかり理解していなければなりません。
メリット
レクチャー系コンテンツのメリットは、チャンネルのリピーターが増えやすいことです。もともと特定の分野に関心がある視聴者がキーワード検索で動画にたどり着くケースが多く、特にジャンルがニッチであればあるほど動画数が絞り込まれます。結果として、リピート率の上昇が見込めるのです。
YouTuberからすれば、自身の持つ知識やスキルなどをフルに発揮でき、コンテンツを充実させられるのもメリットと言えるでしょう。未経験あるいは馴染みの薄い題材・ジャンルで動画を制作するより、効率的かつ効果的です。
注意点
レクチャー系コンテンツには注意点もあります。このジャンルにおける動画コンテンツの充実度は、YouTuber自身の知見次第です。しかしながら、知識・テクニックが必ずしも視聴者受けするとは限りません。動画がバズるかどうかは、運の要素にも左右されやすいでしょう。
そのため、自身が披露する知識やスキルがマイナーでキーワード検索されにくかったり、あまり一般受けしないものであったりするなら、動画編集も活用しながら視聴者に受けるための努力が必要です。
レクチャー系動画なら自分のスキルをフルに活かせる
レクチャー系動画は、YouTubeが普及して初めて登場したジャンルです。インターネットの黎明期は、さまざまな専門家が自らホームページを公開して、スキルや知識の紹介を行ってきました。インターネットの誕生から20年以上経った現在、ホームページから動画サイトへと移行して発信されるようになったのが、レクチャー系動画です。
レクチャー系動画はYouTuber自らが知識やテクニックを世界中に拡散しながら、共通の関心を持つ仲間を増やしている、という充実感が得られやすいでしょう。視聴数は運次第と言えますが、技術や知識を活かしたい人やアピールしたい人なら、レクチャー系動画にチャレンジしてみることをおすすめします。